【スタッフブログ#4】アンサンブル天下統一CD収録秘話 冷房OFF!情熱ON!
こんにちは!シビックセンターのスタッフMです。
今年の夏はひときわ蒸し暑く、残暑もなかなか手強いですね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
さてさて、この春にリリースされた「アンサンブル天下統一」初のCD『ベートーヴェン弦楽三重奏曲全集』は、もうお聴きになりましたか?
実はこのCD、ちょうど1年前の8月と12月にレコーディングされたのですが…、なかなかの苦労がありました。
というのも、冷房の音や照明による温度・湿度の変化が録音に影響してしまうため、収録中は冷房も舞台照明もすべてOFF。音にこだわるって本当に大変なことなのです。
照明は収録業者さんが持ち込んだものを使い、楽譜や手元がなんとか見えるくらいの明るさは確保できました。ただ、冷房なしのホールはまさにサウナ状態!
ご存じの方も多いと思いますが、コンサートホールはシビックセンターの最上階にあり、周囲に高い建物がないため直射日光をたっぷり浴びてしまいます。収録直前まで空調をフル稼働しても、室温はなかなか下がりません。
そこで登場したのが、なんと「氷塊」!
舞台にいくつもの氷塊を置き、空気を冷やすというアナログ作戦を決行しました。
▲氷塊は桶や冷蔵庫の受け皿などに乗せて点在させました。
▲張り巡らされたコードといくつもの氷塊に囲まれるアンサンブル天下統一。
アンサンブル天下統一の3人は、氷塊の上に足をのせて体温を下げたり、レコーディングの合間に扇風機で風を氷塊に当てて冷風を循環させたりと、まるで夏の自由研究のような工夫で乗り切っていました。
そんな過酷な環境の中でも音質にこだわり、何度もテイクを重ねて完成したこのCDには、彼らの熱い思いがぎゅっと詰まっています♪♪
すでにお手元にCDがある方は、そんな舞台裏を思い浮かべながら聴き直してみると、また違った味わいがあるかもしれません。
コンサートホール「コロネット」のリニューアルオープンまでは、あと1年ほど。ぜひこのCDを聴きながら、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです!
私たちスタッフも、皆さまとホールでお会いできる日を心待ちにしています。
<バックナンバー>
#1「スタッフブログはじめました!」
#2「アンサンブル天下統一、福岡と防府へ初出陣!」
#3「ひと休み中のピアノ、しっかりメンテナンスしています!」