徳川家康公生誕の地・愛知県岡崎市の「岡崎市シビックセンター コンサートホール コロネット」を拠点に活躍する、岡崎初のレジデント・アンサンブル。岡崎市出身で東京藝術大学音楽学部准教授の中木健二(チェロ)と、NHK交響楽団第1コンサートマスターの長原幸太(ヴァイオリン)、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩(ヴィオラ)をメンバーに2013年結成。“岡崎発信で音楽の素晴らしさを天下に伝える”をモットーに掲げ、弦楽三重奏を核にゲスト奏者を迎えることで自在に編成を変えながら、室内楽の多彩で刺激に満ちた魅力を届けている。岡崎市シビックセンターでの年1回の定期公演のみならず、室内楽に特化したアカデミー実施など後進の育成にも精力的に取り組んでいる。さらに2022年度からは「岡崎発の新たな文化の創造」を目指して、毎年末にJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」を演奏する企画を始動させた。これまでの活動が評価され、2023年度岡崎市教育功績者として表彰を受ける。
▼2020年8月3日開催 【ライブ配信】Stay Home Concert アンサンブル天下統一~岡崎から音楽を届けたい~
【中木健二(チェロ)】
愛知県岡崎市生まれ。3歳でチェロをはじめる。名古屋市立菊里高等学校、東京藝術大学を経て2003年渡仏。パリ国立高等音楽院、ベルン芸術大学の両校を首席で卒業。05年ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位受賞、08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞するなど、受賞多数。10年より14年までフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団の首席奏者を務めると共に、リサイタル、オーケストラとの共演、音楽祭出演など幅広い演奏活動を行う。帰国後はソリストとして活躍するほか、室内楽にも情熱を注いでおり、アッカルド、ジュランナ、メネセス、チュマチェンコ、イヴァルディ、ル・サージュ等と共演。紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授。第11回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。Thomastik Infeld社契約アーティスト。
【長原幸太(ヴァイオリン)】
東京藝術大学附属音楽高等学校を卒業後、同大学を経てジュリアード音楽院に留学。1994年、第6回ヴィエニアフスキー国際ヴァイオリンコンクール17歳以下の部第3位。98年、第67回日本音楽コンクール最年少優勝。レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞を受賞。サイトウ・キネン・オーケストラに最年少参加。12歳で東京交響楽団と共演したのを皮切りに、日本各地の主要オーケストラ、名指揮者と共演。海外での活動も活発に行っており、2003年、英国の湖水地方で開催されている「夏の音楽祭」に招かれ、リサイタルや室内楽の演奏会で絶賛を博した。東京・春・音楽祭ではリッカルド・ムーティ指揮の特別オーケストラでコンサートマスターも務めムーティから信頼を得る。11年「第21回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」受賞。04年9月から06年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席客演コンサートマスター、06年4月から12年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席コンサートマスター、14年10月から24年9月まで読売日本交響楽団コンサートマスターを務める。25年4月、NHK交響楽団第1コンサートマスターに就任。
【鈴木康浩(ヴィオラ)】
5歳よりヴァイオリンを始め、桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て桐朋学園大学卒業。卒業後ヴィオラに転向。ヴァイオリンを辰巳明子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第12回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽部門第1位ほか受賞多数。2001年からベルリンのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の契約団員となる。04年に帰国。ソロ活動としてドイツではクラズィッシェ・フィルハーモニー・ボンのソリストとして、ドイツ7か所のホールで演奏をする。また、日本では各地でリサイタルを行うほか、ラ・フォル・ジュルネや読売日本交響楽団のソリストとして演奏、好評を博す。サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭管弦楽団などで活躍しながら、アンサンブル天下統一、TOKI弦楽四重奏団、王子ホールのランチタイムコンサートなど、室内楽にも力をいれて活動をしている。桐朋学園大学、洗足学園音楽大学で講師を務め後進の指導にあたっている。読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者。