国立音楽大学およびマンハッタン音楽院大学院卒業。これまでに山下洋輔、東京フィルハーモニー交響楽団、ヤマハ吹奏楽団、NHKドラマ「ランチのアッコちゃん」などに作曲作品を提供。また、坂本龍一、鷺巣詩郎、NHK交響楽団、テレビ朝日「題名のない音楽会」などへ多岐にわたり編曲作品を提供する。
2012年にジャズ作曲家としてメジャー・デビュー。これまでに自身のジャズ室内楽団”m_unit”で『ダンサー・イン・ノーホエア』など3枚のアルバムをリリースし、13年、ジャズジャパン誌年間アルバム大賞(新人賞)受賞、16年には米ダウンビート誌「未来を担う25人のジャズアーティスト」にアジア人でただ1人選出、19年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」に選ばれるなど高い評価を得る。3作目のアルバム『ダンサー・イン・ノーホエア』は、19年米ニューヨーク・タイムズ「ジャズ・アルバム・ベストテン」に選ばれ、米グラミー賞ラージ・ジャズ・アンサンンブル部門ノミネートを果たす。21年9月、首席指揮者を務めるデンマークラジオ・ビッグバンドとの共演によるアルバム『Imaginary Visions』リリース。
11年、ASCAP ヤングジャズコンポーザーアワード受賞。11年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。14年、第24回出光音楽賞受賞。2020年、服部真二音楽賞Inspiring Coachを受賞。
17年からシエナ・ウインド・オーケストラのコンポーザー・イン・レジデンス、19年からデンマークラジオ・ビッグバンド首席指揮者、20年にはオランダの名門メトロポール・オーケストラの常任客演指揮者に就任。
デンマークラジオ・ビッグバンドは1964年の設立時以降、北欧ジャズの最先端に立って活動している。このバンドが設立された頃は、コペンハーゲンにはたくさんの伝説に名高いアメリカのジャズミュージシャンがおり、サド・ジョーンズ、ボブ・ブルックマイヤー、ジム・マクニーリーと共にこのバンドは瞬く間に発展し、アーニー・ウィルキンスは「おそらくヨーロッパのビッグバンドの中で一番」と述べた。
今日、デンマークラジオ・ビッグバンドはとても特有な北欧のツイストと共にアメリカン・ビッグバンドのサウンドを届けている。コペンハーゲンのDRコンサートホールを拠点とし、彼らは新しい演奏家や作曲家を聴衆に届け、ジャンルを超えた刺激的なコラボレーションや毎シーズン若い作曲家からの委嘱作品などに着手している。
マイルス・デイヴィス、スタン・ゲッツ、イリアーヌ・イリアス、ジョー・ヘンダーソンなどの名手とレコーディングした80以上のアルバムはオリジナルのコンテンツに焦点を当て、大きな成功を収めたビッグバンドであることの証であると言える。
様々な名声のある音楽の賞をいくつも受賞し、グラミー賞などにもノミネートされ、常に人気のあるジャズから真新しい作品までのバラエティに富んだレコーディングを続けている。