1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者を歴任。2007年ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト、および2013年サンクトペテルブルク交響楽団日本ツアーを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。2010年、「京都市文化功労者」、社団法人企業メセナ協議会「音もてなし賞」を受賞。2007年1月よりオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドバイザーに就任。ラ・フォル・ジュルネ金沢を含む多くの実験的企画を敢行し続けている。2014年4月、大阪フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任。就任披露演奏会直後、病に倒れるが半年間の治療とリハビリテーションを経て同年10月に復帰を遂げる。自宅にアヒルを飼っていた。
愛知県岡崎市生まれ。3歳よりチェロを始める。東京藝術大学を経て2003年渡仏。ロームミュージックファンデーションの奨学生としてパリ国立高等音楽院チェロ科に入学、07年に同音楽院をプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞をもって卒業、引き続き同音楽院第三課程で研鑽を積む。同年スイス・ベルン高等音楽院ソリスト・ディプロマコースに入学、09年同音楽院を首席で卒業。また、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得している。 10年フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者に就任。
2005年、第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位ならびにポーランド放送局賞、EMCY賞受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞。また09年にはスイス・ベルンにて E.Tschumi音楽賞を受賞、さらに翌年ラファエル弦楽四重奏団としてボルドー国際弦楽四重奏コンクール第2位など、受賞多数。
これまでにチェロを久保田顕、林良一、河野文昭、向山佳絵子、P.ミュレール、A.メネセスの各氏に、室内楽を松原勝也、岡山潔、B.パスキエ、C.イヴァルディ、F.サルク、E.ル・サージュの各氏に師事。
2013年10月、デビューCD「美しき夕暮れ」をリリース(キングレコード)。
2014年4月帰国、ソリストおよび室内楽の演奏活動を本格始動。紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授。
使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。
1988年、岩城宏之が創設音楽監督(永久名誉音楽監督)を務め、多くの外国人を含む40名からなる日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が設立。石川県立音楽堂を本拠地とし、北陸、東京、大阪、名古屋での定期公演など年間約100公演を行っている。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノフェスティヴァルなど、音楽祭からの招聘を含む16度の海外公演を実施。設立時よりコンポーザー・イン・レジデンス(現コンポーザー・オブ・ザ・イヤー)制を実施、多くの委嘱作品を初演、CD化している。オーケストラ育成・普及活動にも積極的に取り組んでいる。ドイツグラモフォン、ワーナーミュージックジャパン、エイベックスなどメジャーレーベルより90枚を超えるCDを発売。07年、井上道義を音楽監督に迎え、新たな活動を展開。08年より世界的音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の中心的役割を担っている。