1973年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクションの精鋭により結成。楽友協会で唯一、150年以上の歴史をもつ弦楽四重奏の定期演奏会を担当するため、「ムジークフェライン・クァルテット」という伝統を継承する称号もあるが、現在はウィーンの定期演奏会でも「キュッヒル・クァルテット」の名前で活動している。ウィーン以外でも国内外で数々の演奏会を行うだけでなく、ウィーン芸術週間、ザルツブルク音楽祭、モーツァルト週間、オシアッハ、パッサウ、ボローニャ、モントルー、フランドル国際音楽祭に参加するなど、幅広く世界的に活動する他。CD録音も数多い。2012年に第2ヴァイオリンとチェロ奏者が交代し、さらなる円熟の境地に至っている。