ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』
サントリーホール オペラ・アカデミーのメンバーが演じた『愛の妙薬』は、声量、声質のバランスが良く、演技についてもとても素晴らしく、原語上演にも関わらず、ひとつひとつの動作がわかりやすかったこともあり、字幕がなくても理解できる内容であったと、ご来場のお客様からお声をいただきました。出演者の力量が素晴らしかったことはもちろん、舞台背面に大きなスクリーンを1日掛けて設置しシーン設定をよりわかりやすくしたこと、全2幕の各幕冒頭にフリーアナウンサーの朝岡聡さんの明瞭な解説が入ったこと、そしてヨーロッパで研鑽を積んだ日本人演出家、田口道子さんの力が多大であった感じています。また3時間弱を弾き通した古藤田みゆきさんのピアノ伴奏も聴き応えがあり、指揮者のいない今回の舞台では、ピアニストの息づかいが指揮となり、歌手陣も歌いやすかったことだと思います。次回のコロネット・オペラにも乞うご期待!