●ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ソロ・ヴァイオリン)
1985年セルビア生まれ。ドイツのザールラント州立音楽演劇大学、ベオグラード大学で学んだ後、14歳で渡仏。15歳でパリ国立高等音楽院に入学しP.フォンタナローザに師事、さらにクレモナでS.アッカルドの指導を受ける等、研鑽を積む。
03年ハノーファー国際をはじめとする5つのコンクールで第一位を獲得するなど受賞多数。また、セルビアのニシュ芸術大学から名誉博士号を贈られている。
ミュンヘン・フィル、ベルリン・ドイツ響、ロイヤル・フィル、フランス放送フィル、RAI国立響、ヘルシンキ・フィル、モントリオール響を含むオーケストラと共演するほか、カーネギーホール、アムステルダム・コンセルトヘボウをはじめとする世界の主要コンサートホールの多くで公演を行っている。
2014年ドイツ・グラモフォンと契約。最新CDはハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲、リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」他が収録されているアルバム「バイカ」。
●ギヨーム・フォンタナローザ(ヴァイオリン)
1972年パリ郊外の町シュレーヌに生まれる。パリ国立高等音楽院でヴァイオリンをジャン・ルネールに、室内楽をイザイ・カルテットに師事し、いずれもプルミエ・プリを獲得。さらにピエール・ドゥカンに師事し、フランツ・リスト音楽院ではゲザ・カパスに師事した。ソリストとしても国際的に活躍するほか、カルテット・イリコの第1ヴァイオリンを務める。
●フレデリック・ドゥシュ(ヴァイオリン)
パリ・エコール・ノルマル音楽院で学んだ後ロッテルダム音楽院でジャン=ジャック・カントロフに、パリ国立高等音楽院ではイザイ・カルテットに師事。カルテット・イリコで第2ヴァイオリン奏者を務めるほか、ポルテ・デ・レソンヌ音楽院で後進の指導にあたっている。またA.ビラニェと共にコメディ・フランセーズの様々なイベントに出演。
●クリスティーナ・アタナソヴァ(ヴィオラ)
マケドニア共和国の首都、スコピエ生まれ。5歳で音楽を始め、スコピエ音楽院でI.テムコフにヴァイオリンとヴィオラを師事した。音楽院在学中、数々の国内コンクールで優勝。2001年ドイツへ留学し06年エッセンのフォルクヴァング芸術大学を卒業、引き続き07年にパリ国立高等音楽院へ入学し2年後に卒業。室内楽に熱心に取り組み、多数のアンサンブルやオーケストラで演奏活動を行っている。
●アンヌ・ビラニェ(チェロ)
パリ国立音楽院でチェロおよび室内楽を学びプルミエ・プリをもって卒業後、引き続きチェロをマルク・コペイ等に師事。カルテット・イリコのメンバーとして活動中コメディ・フランセーズの総支配人ミュリエル・マイエットと出会い、マイエットの指導と助言により演奏に演劇的要素を用いることに成功、その演技力は高く評価されている。演劇やダンス、またヤン・ティールセン、アダモといった歌手の楽曲レコーディングにも参加している。
●ナタナエル・マルヌリー(コントラバス)
1980年フランス北東部の都市メスに生まれる。リュエイユ=マルメゾン音楽院でフィリップ・ノアレにコントラバスを師事、金賞を受賞するほか2001年には音楽学でも学位を獲得。2003年よりシャトゥ市立音楽院で後進の指導に当たっている。
電子音楽にも興味を持ち、作曲家、アレンジャー、即興奏者として活動。ジプシー・ジャズ、エスノ・ポップ、ケルト音楽、シャンソンなど、多岐にわたるグループとコラボレーションを重ね、レコーディングにも参加している。