1950年オーストリア、ワイドホーフェン・アン・デア・イプス市生まれ。11歳よりヴァイオリンを始め、14歳にてウィーン国立音楽アカデミーに入学。
1967年よりソロ活動を開始。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ウィーン交響楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、NHK交響楽団等のオーケストラ、並びに指揮者ではアバド、ベーム、バーンスタインらと共演。同時に数々のリサイタルや録音を行う。1971年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任。同年ウィーン・フィルの仲間とキュッヒル弦楽四重奏団を結成。1982年ウィーン国立音楽アカデミー(現ウィーン国立音楽大学)教授に就任。85年ザルツブルグ州知事より金功労勲章受章。1988年オーストリア共和国より学術、芸術に対するオーストリア名誉十字勲章受章。1992年バッキンガム宮殿にてチャールズ皇太子、ダイアナ妃主催のショルティ80歳の誕生パーティにて御前演奏する。1994年オーストリア共和国に対する功績として共和国より大名誉勲章を受章。1995年ジュネーブにおける国連50周年記念式典および1998年長野冬季オリンピックにて世界代表コンサートマスターを務める。
2001年ウィーン・フィル創設以来、現役のコンサートマスターとしては初めてウィーン国立歌劇場の名誉会員に選ばれる。2010年川崎市より市の名誉国際親善大使に任命。同年11月日本政府より旭日中綬章受章。
2016年8月、45年間務めたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団およびウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを退任。2017年4月、NHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターに就任。
ウィーン国立音楽大学正教授。キュッヒル・クァルテット、ウィーン・リングアンサンブルリーダー。その他、ソロ活動、審査員などを務める。