岡崎市シビックセンター

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出演者よりメッセージ

みなさま、こんにちは!
ヴァイオリニストの成田達輝と、ピアニストの萩原麻未です。

私たちは2年前のデュオリサイタルツアーで初共演して以来、
それから毎年各地のコンサートホールで演奏させていただいております。
今回はお話を交えながら皆様と楽しい時間を共有できたらと思っています。

私たちが初めて一緒に演奏したのは、
パリ音楽院の練習室で弾いたフランクのヴァイオリンソナタでした。
とても幸せな気持ちで1楽章を弾き終え、2楽章を弾き始めてすぐのこと。
なんとヴァイオリンの弦が切れてしまい、弦を張り替え、再び演奏を始めるものの、
また同じ弦が切れてしまったのです。
替えの弦もなくなってしまったので2人で楽器屋さんに出掛けることにしました。
これが私たちが初めて一緒に演奏したときの思い出なのです(笑)

その後リサイタルの合わせで、再びある曲を合わせていると、
まるで天使が舞い降りてくるような瞬間と、曲が終わったときの喜び、
まったく打ち合わせなしに情熱的なアンサンブルが出来上がり、お互い目を見合わせてびっくり!
ある有名な現代のヴァイオリニストがインタビューの中で“アンサンブルの全ては
お互いの化学反応である”と話されていたのですが、まさにこの言葉がぴったりときました。

今回はフランスの作曲家を中心に、それぞれ個性豊かな作品のプログラムを組んでみました。
今までフランス音楽に詳しかった方も、
そうでなかった方もきっと楽しんでいただけるような作品ばかりです。
最後に演奏するミヨーの「屋根の上の牛」は、
ミヨーがブラジル滞在中に現地の音楽に影響されて作曲された、底抜けに明るい曲。
演奏会が終わる頃には踊って帰りたくなってしまうかもしれません(?笑)

「右と左に見えるもの(眼鏡なしで)」という不思議で可笑しなタイトルのサティの作品は、
楽譜にも様々な面白い指示があり、”純粋で愚かに” ”奥歯の奥から出るような音で”
“ウィンクしながら”“背中を曲げて”等、いかにもサティらしい茶目っ気に溢れています。
演奏中の私たちのジェスチャーにもご注目ください。
(この曲では眼鏡を御外しになってご鑑賞ください。(嘘))

プーランクのヴァイオリンソナタはスペインの詩人、ガルシア・ロルカへの追悼作品です。
ヴァイオリンとピアノが対峙するような1楽章で始まり、
3楽章の最後には銃で打たれる恐ろしい場面もあるのですが、
2楽章ではギターの弾き語りのような楽想に合わせて、
当日はロルカの詩「ギター」を朗読したいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

プログラムの始まりはバロック時代の作曲家ルクレール。明るく朗らかで、
最後の楽章ではタンバリンというタイトル通り、ピアノがレ音をタンバリンのように鳴らし続け、
その上でヴァイオリンの早いメロディが自由に踊り回るような曲です。
曲の終わり方に私たちが考えた素敵な仕掛けが待っています!(笑)

フランクは先ほどお話したように、私たちが初めて一緒に弾いた思い出の曲でもあります。
1楽章の香り立つメロディ、2楽章はとてもドラマティックで息つく間もなく疾風怒濤。
静謐で、祈るような3楽章、4楽章ではまるでおしどり夫婦が仲良く手を取り合って幸せそのもの。
聴き終わった後にとてもHAPPYになれる曲です。
この曲が大好きという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

私たちの作品への想いを皆様にお届けできますように。
当日会場でお待ちしております。

                   
                                           成田達輝・萩原麻未

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