アルティのメンバーの方は別々にホールにやっていらっしゃいました。寒い日でしたが、それぞれ準備をして、ステージでリハーサルがスタートしました。メンバーは小澤征爾さんが指揮することでも有名なサイトウ・キネン・オーケストラの主要メンバーでもあり、気心も知れた間柄。終始リラックスしながらも、演奏者同士が美しい音の重なりあいを楽しんでいる様子でした。
音を合わせ始めた直後から、ステージ上のどの位置で演奏するのが、もっとも響きが美しいのか、位置を少しずつ変えながら出だしを何度も演奏していました。
ヴィオラの川本さんから、どこが最も美しい響きかと意見を求められ、ホールの関係者とも意見を交えて、演奏位置が決まりました。
アルティ弦楽四重奏団の特徴はヴァイオリンの豊嶋さん、矢部さんが、どちらも第1ヴァイオリンを務められること。前半のドヴォルザークでは豊嶋さんが、ベートーヴェンでは矢部さんが第1ヴァイオリンとなって、入れ替わりで演奏されました。緻密な音の重なりで、弦楽四重奏の名曲2曲が演奏され、その美しさはさすが、国内最高峰といわれるものでした。