三浦一馬さんがシビックセンターに到着したのは小雨の降る午前でした。
先に到着されていたピアニストのBABBOさんとのリハーサルではそれぞれの音の反響を確認しながら位置を決め演奏曲を合わせていました。響きの良いコンサートホール・コロネットでは、マイクを使わず、生のままの音色をお客様に届けてくれました。
開演直前、三浦さんから「よろしくお願いします」の一言とともにBABBOさん、スタッフひとりひとりと握手を交わしてステージに立たれました。
リサイタルは、アヴェ・マリアの静かなメロディから始まりました。ソロ、デュオと演奏が進むにつれ、バンドネオンの音色とピアノの音色が交わって、その独特な響きがホールを包み込んでいくようでした。
ステージでは三浦さんが、バンドネオンにはピアノのような楽譜は無く、CDを聴きながらバンドネオン用に楽譜を自身で作りあげる、といった演奏にまつわる話や、バンドネオンは不規則にならんだボタンを押して音を出し、蛇腹を押す時と引いたときでは同じボタンを押しても音が違うなど、楽器のしくみについて話してくれました。
バンドネオンといえば、タンゴ曲のイメージが強いと思いますが、クラシックあり、ジャスありのバラエティのあるプログラムでした。バンドネオンの魅力に引き込まれた方も多いのではないでしょうか。